» RIETI - マーリーズ・レビュー報告書とわが国の税制改革への示唆
オランダを経由した租税回避(ダッチサンドイッチ)について、ご説明いただけますか。
日本とオランダの日蘭租税条約が非常にゆるい規定となっているのが問題の根底にあります。匿名組合を通じて資金を流すと、それは「その他所得」という分類 となってしまうため、日本の源泉徴収権が及ばないものとなります。米国のモルガン・スタンレーなど、有名なファンドの多くがこの手口を使っています。オラ ンダにペーパー会社を設置して組合員とし、日本側の営業者から本来利益配当であるものを、組合の分配金として日本が課税できない形で流します。最近では米 国のペースメーカー企業が同様の手口を使い問題となっています。日蘭租税条約は日本の源泉課税権を残す方向で改定されつつあります。